むーびー・ぶるぶる・みゅーじっく

熱しやすく冷めやすい。映画とバイクと音楽と。

映画『セントラル・インテリジェンス』ネタバレ感想〜これぞB級〜



この粗チン野郎!



セントラル・インテリジェンス C.I.A.(吹替版)









星★★★★★★★★☆☆ 8/10




◆3行あらすじ◆
世界を救うのは
元デブで粗チンと
元スーパースター





登場人物




ボブ・ストーン / ドウェイン・ジョンソン



高校時代の名前はロビー・ウィアディクトで、デブで粗チンだった。ムキムキのCIAエージェントとなった今でも、全校生徒の前で全裸にされたことがトラウマになっている。




カルヴィン・ジョイナー / ケヴィン・ハート



会計士。高校時代は『ゴールデン・ジェット』と呼ばれ、スーパースターであったが、現在はパッとせず出世もできずにいる。ロビーのことをバカにしなかったことで、知らずのうちに相棒に抜擢される。


マギー / ダニエル・ニコレット



カルヴィンの妻。カルヴィンとすれ違うことが多くなり、離婚した両親のようになりたくないという思いから、カウンセリングを受けることを夫に提案する。




感想




ポップコーンを用意しよう。



最初に言っておく



この映画に内容は無い。



ただただポップコーンをむさぼりながら、ザ・ロック様ことドウェイン・ジョンソンの活躍を楽しめばいいのだ。



オープニングから楽しい雰囲気だ。

特殊メイクに身を包み、すっかりおデブ高校生となったロック様が迎えてくれる。



ちなみにリアル高校生時代はこれ↓

ムキムキ。この肩幅よ。



その後も、若干のミステリーを挟みながら相棒となったカルヴィンとドタバタ珍道中を走る。

またこのカルヴィンを演じるケヴィン・ハートがよくしゃべる、しゃべる。



そのマシンガントークは、ラッシュアワークリス・タッカーを思い出させる勢いであった。





ザ・ロック



WWEのスーパースター、そして現在はハリウッドのスーパースター。

なんと2年連続で『世界で最も稼いだ俳優』に選ばれている。

プロレスラー時代から、とても華があったものの、ハムナプトラ2にちょこっと出た当時はここまで出世するとは思わなかった。

基本的にどの出演作も、筋肉で解決する似たような作品が多いが、どれもそれなりに楽しめるのは、彼のキャラクターのおかげだろうか。

絶滅したと思われていたシュワ氏直系の筋肉俳優である。

演技がそこまで上手くないのも、ちゃっかり本家を踏襲している。

ただスクリーンでの存在感は相当なもので、いるだけで成立してしまうのもシュワ氏譲りといえよう。



やっぱりドウェイン・ジョンソンより、個人的にはザ・ロックの方がしっくり来る。



まとめ



アクションは控えめだが、ドタバタ劇が楽しいB級コメディアクションだ。

観ている間は楽しく、観た後は何も残らない。

たまにはそんな映画もいいじゃないか。



通信終わり



映画『スーパー!』ネタバレ感想〜せつなさよりも遠くへ〜



サイコパス&サイコパス



スーパー!(字幕版)



スーパー!原題: (Super)
2010年公開 米映画 監督ジェームズ・ガン
出演 レイン・ウィルソン エレン・ペイジ ケビン・ベーコン







星★★★★★★★★★☆ 9/10




◆3行あらすじ◆
悪党は許さない
普通のおっさん
最弱ヒーローここにあらわる





登場人物




フランク・ダルボ / レイン・ウィルソン

今作のヒーロー『クリムゾンボルト』 ダイナーでシェフとして働く。気弱でうだつがあがらず、妻から愛想を尽かされている。

妄想癖があり、神からのお告げを受けたとしてヒーローになる決意をする。しかし、元来ヒーローにはさほど興味はなかったりする。

いわゆるサイコパス


リビー / エレン・ペイジ

相棒『ボルティー』 アメコミショップで従業員。 そこでフランクと出会い、相棒に立候補する。 車を傷つけられただけでSATSUGAIしようとする等、ヤバさは映画界でも屈指。

合法ロリ女優『エレン・ペイジ』の魅力(?)炸裂で、彼女一のはまり役といえる。




サラ・ヘルジランド / リヴ・タイラー

フランクの妻。 薬中である。フランクに嫌気がさし、ドラッグの元締めであるジョッグの元へ。




ジョック / ケヴィン・ベーコン

ドラッグの元締め。 計算高く、目的達成のためならば手段を惜しまない。

演じるのは、みなさんご存知どこにでもあらわれる『ケヴィン・ベーコン







感想



ヒーロー・・・?



まず始めに、ヒーローものではあるが、まかり間違っても家族や恋人と観てはならない。 主人公クリムゾンボルトは特殊能力を持っていない。

それだけならば、バットマンもそうであるが、ぽっちゃりで運動能力に秀でているわけでもなく、どちらかというとポンコツアメリカではナードに属する人間である。

見た目もイケておらず、それはヒーローになった後も変わらない。

絶妙にダサいコスチュームに身を包み、レンチ で頭を殴りつけるだけ、というまったくヒーローらしからぬヒーローなのである。







容赦なしのグロ表現



ホラーにありがちな、内臓でろ〜んは無いものの、生々しいグロが特徴的。

レンチでどついたり、車に轢かれたりとシンプルに痛そう、そして、痛みがなんとなく想像できそうな描写が人を選ぶかなと。

エロに関しては、おっぱいは見せませんが、合法ロリエレン・ペイジ』のブラジャー姿や騎乗位を見ることができます。ただし、サイコパスが過ぎるので、エロさ皆無。(それが良いというのならば、それはそれでいとおかし)







正義とは?



最初こそ薬を売ったり、ひったくりをしたりなど、悪い人間をターゲットに暴力を振るうフランクだが、途中からエスカレート。

列に割り込んだだけのおっちゃんを鈍器で殴りつける、マイルールにあふれたヒーローとなる。

そう考えると、正義とは主観的なもので、人それぞれ基準が違うということを改めて認識できた。

野原ひろしも正義の反対はまた別の正義と言っているしね。







せつないラスト



通常のヒーローであれば、ヒロインを救い出しめでたし、めでたしとなるところだが、この作品はそうはならなかった。

妻は自分のもとを離れ、別の男と再婚。

その子どもからは感謝の手紙と絵。

一歩間違えれば、発狂もののシチュエーションであるが、我らがフランクは満足げである。

自信を持てず、自分には価値が無いと思っていたフランクにとって、誰かに感謝されることこそ最大の幸せなのだうか。

そしてそれは、命がけで奪い返した最愛の妻より大事なものなのだろうか。

非常にせつない展開だが、これはこれでハッピーエンドといえる。







たぶんタイトルが悪い



非常に良い作品だと思うのだが、あまり知名度はない気がする。

レンタルショップにもなく、配信もあまりされていない印象だ。

検索しても、近隣のスーパーマーケットが出てくるばかり。

『映画』とつければよいのだろうが、なんか損している気がする。




まとめ

この映画に関してはラスト。

とにかくラストシーンのなんとも言えない感動を味わうためだけに、それまでがあると言っても過言ではない。




通信終わり




映画『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』ネタバレ感想〜別に破らなくていい〜



〜ダメだこりゃ〜



クワイエット・プレイス 破られた沈黙 (吹替版)



クワイエット・プレイス 破られた沈黙 原題: (A Quiet Place: Part II)
2021年公開 米映画 監督ジョン・クラシンスキー
出演 エミリー・ブラント ミリセント・シモンズ ノア・ジュープ他







星★★ ☆☆☆☆☆☆☆☆ 2/10




◆3行あらすじ◆
怪物怖いけど
おうちを離れて
新たな世界へ





登場人物



イヴリン・アボット / エミリー・ブラント

アボット家の母親。出産したばかりにも関わらず、ライフルを片手に怪物をSATSUGAIする肝っ玉母さん。





リーガン・アボット / ミリセント・シモンズ

アボット家の長女。聴覚に障がいがある。使用する補聴器が怪物に効くことが判明。



マーカス・アボット / ノア・ジュープ

アボット家の長男。怖がりでまだまだお母さん子。演じるノアが姉役のミリセントを身長で越えてしまったため、編集で手が加えられている。



リー・アボット / ジョン・クラシンスキー

アボット家の父親。前作で怪物SATSUGAIされる。妻役のエミリー・ブラントとは実生活でも夫婦。







感想

1作目は賛否両論あったようだが、わりと楽しめたクチで、観ているこちらも音を出してはいけないような緊迫感があった。

確かに粗は多く、音も出せない世界で出産とは何を考えているのか?という声もわかる。

しかし、そのような状況だからこそ子孫を残したいと思うのが人間というも気もする。ということで続編鑑賞。



悪く無いのは一瞬

オープニングは、世界の終わりの始まり、を描き「お、悪く無いぞ」という感じだった。

ここで後々に登場するエメットと家族づるいの付き合いがあったことや怪物の凶暴性、聴覚が鋭い点がわかりやすく、簡潔に紹介される。

そして、その後いきなり1作目のエンディングシーンにつながる。

父親や次男が亡くなっていること、長女リーガンの補聴器が怪物に有効であることetcは何の説明も無し。

前作を観ていない人には、よくわからん展開であるし、ドラマを主体にした作品でもないのだがら、単体で観られるものにした方が良かったのではないか。





ハラハラ<イライラ 

全体的にハラハラよりイライラが上回っていた印象。

狙ってイライラさせているというより、純粋に出来の悪さというか。



トラップのトラバサミに長男の足が挟まる。

これだけ見ると痛々しい場面のはずなのに、なぜかイライラしたんよねぇ。

その後も、子どもたちは勝手に行動するし、母親は娘を助けに行けと発狂した後、長男と赤ちゃんを置いて酸素ボンベを探しに行くし・・・

いらんことばっかりする登場人物たちに、いちいちイライラするシーンの連続だった。

前作も粗が多いものの、それ以上に良いところがあったが、今作を良いところを減らして、さらに粗を増やした印象だ。

特に怪物に関して

・明らかに音を出してないのに向かってくる。 ・銃がある程度通用するので、軍隊が全滅するほど強いとも思えない。 ・過敏な聴覚を利用して、罠でも仕掛ければ簡単に殺せそう。etc....

粗が際立った。

後半でちょっとスケール大きくしようとしたところも失敗してる感がある。

平和に島に住んでいた人たちにとって主人公家族は疫病なのでは・・・

正直、長女というより、補聴器が救世主だけという気もする。

というか絶対補聴器さえあれば問題ない。

ただ、子供たちの成長を描いた最後だけは良かった。

同時進行で描く演出もグッド。

オープニングとエンディングだけはよかったが、あとは終始イマイチという稀有な作品であった。





まとめ

特に見せ場も無く、退屈な90分だった。

こういったホラーにストーリ性は不要だと思うが、それにしても・・・という感じである。

正直シリーズ化はしなくてよいと思う。



通信終わり



映画『スモール・ソルジャーズ』ネタバレ感想〜もうひとつのトイ・ストーリー〜



〜今度は戦争だ。〜



スモール・ソルジャーズ [DVD]









星★★★★★★★☆☆☆7/10




◆3行あらすじ◆
おもちゃとおもちゃが
生死をかけて
大戦争





登場人物




人間たち


アラン・アバーナシー / グレゴリー・スミス

父がおもちゃ屋を営んでいるが、流行りのおもちゃを置いておらず、売り上げはいまいち。そんな状況を変えるために、父に内緒でゴーゴナイトとコマンドー・エリートを後払いで店に置くことにするが・・・ 問題児で転校を2回経験している。




クリスティ・フィンプル / キルスティン・ダンスト

アランが恋するブs、もとい美人ヒロイン。イケてる彼氏がいる。弟に連れられ、アランの店に来ることに。↑こんなことを書いたが、個人的にはブスではないと感じる。チャーミング・フェイス。




ゴーゴーナイト

見た目は怪物だが、心は優しく争いを好まない。コマンドー・エリートに負けること』がプログラムされている。自分達の聖地『ゴーゴン』を探している。




アーチャー

ライオン似の弓使い。すこぶる礼儀正しく、ゴーゴーナイトのリーダー格。たぶん頭も良い。



スラムフィスト

トロール似。おっとりとした性格で、ゴーゴーナイトの癒しキャラ。



インセニアック

ギョロメで青い。グルグル回ることが得意なクラッシュバンディクーみたいなやつ。



クラッチット

顔から足が生えている。ずっと飛び跳ねている。



オキュラ

ゴーゴーナイトの目玉おやじ。 なお言語は話せない。



フリーケンシュタイン ex.トログロカン

コマンドーたちにバラバラにされた後、その辺にあった部品で再生された。ラジオ装備。





コマンドー・エリート

ゴーゴーナイトを殲滅させるために存在する。一応『正義の集団』のはずだが、目的の達成のためなら人間たちに被害が出ることもお構いなしなど、性格に難がある。反面、仲間思いの部分もあり、そこも含めて軍人らしいといえば軍人らしい。 また、恐ろしく技術力が高く、その辺にあるものでも、兵器にしてしまう。基本的に悪人づらである。



チップ・ハザード / トミー・リー・ジョーンズ

コマンドー・エリート隊長。階級は少佐。すこぶる有能で冷徹であるが、部下の死(破損)には心を痛めるなど、多少人間味もある。 シュワちゃんよろしくのルックスとくれば、もちろん吹き替えは玄田哲章である。英語版はBOSSのあの人。



リンク・スタティック

通信兵。顔がキモい。



ブリック・バズーカ

砲兵。ムキムキ。たぶん脳みそも筋肉。



ニック・ニトロ

爆弾兵。顔がキモい。中盤でグロいことになる。(実写でやるとsawみたいになるのでは・・・)



キップ・キリガン

兵隊。特に特徴がない。



ブッチ・ミートフック

狙撃兵。特に特徴がない。





感想

なぜか『フェイス・オフ』を観ている時に「スモール・ソルジャーズみたいな」と思い立ったので鑑賞。(たぶんアーチャーつながり)

レンタルや配信でも見つからず、中々観れずにいたが、宅配レンタルで発見。

小学校の時に流行り、フィギュアやコロコロで漫画も連載されていた気がする。

監督が『グレムリン』のジョー・ダンテということもあり、ダークでいながらポップな作品に仕上がっている。



ゴーゴーナイトvsコマンドー・ エリートを全面に押し出しているが、実際は人間vsコマンドー&バービー人形みたいなやつ、といった感じでもっとゴーゴーたちの活躍を見たかった。

あと、意外と残酷なシーンが多い。

バラバラになったり、下半身が粉砕されたり。 ↑おもちゃね。

生身の人間に釘を打ち込むのはガチで痛い、というかチャッキーを思い出してしまった。

とはいえ、なんだかんだ大人や子どもも頭を空っぽにして楽しめることうけあい。

存在しない『ゴーゴン』を求めて旅立つゴーゴーナイトに哀愁を感じずにはいられない。





まとめ

微妙に古く名作感も無いので、話題に出ることは見受けられないが、『グレムリン』シリーズが好きな人にはおすすめできる。

今、続編を作ったりしても面白いのではないか。

いや、ないか。



通信終わり

映画『ファンタスティック・フォー』【超能力ユニット】ネタバレ感想〜Beforeアベンジャーズ〜



ジェシカ・アルバがあんなことになったり、こんなことになったり〜



ファンタスティック・フォー[超能力ユニット] (吹替版)









星★★★★★★★☆☆☆7/10




◆3行あらすじ◆
不思議な力で
不思議な力を持った
3人の男と1人の女



登場人物



ファンタスティック・フォー




リード・リチャーズ / ヨアン・グリフィズ


別名Mr.ファンタスティック。ゴム人間。一応リーダー。 天才科学者であるが、考えてばかりで行動に移さないクセがある。ファンタスティック・フォーの中で1番弱そうな能力とか言わない。




スーザン・ストーム / ジェシカ・アルバ


別名インビジブル・ウーマン。ex透明少女。 感情がたかぶると透明になってしまう。透明化後に服を脱ぎ捨てるのだが、ジェシカ・アルバの見た目のセクシーと相まって性癖を刺激してくる。後に透明になっているわけではなく、フィールドの力によることがわかる。




ジョニー・ストーム / クリス・エヴァンズ


別名ヒューマン・トーチ。炎を操る他、空も飛べる。間違いなく、こいつ1人いれば勝てるレベル。しかし、ノリが軽く軽率な行動をとることも。 個人的には、クソクソ真面目(褒めてる)なキャプテンアメリカとは真反対なクリス・エヴァンズの新たな魅力を感じた。




ベン・グリム / マイケル・チクリス


別名ザ・シング。岩のような皮膚を持つ。 変化後、妻に会いにいったものの、見た目にひいてしまった妻から逃げられてしまう。 パワー最強でハルクっぽい。現実での人気が非常に高く、ファンタスティック・フォー内で唯一個人誌が出た。




ヴィラン



ヴィクター・ヴァン・ドゥーム / ジュリアン・マクマホン


別名ドクター・ドゥーム。コミック版では超能力を持たず、超人的な知能で闘うキャラであったが、映画版は電撃を操れるようになった。 ニコラス・ケイジがキャスティング予定だったらしい。(絶対ハマる)





感想



ダサいタイトル(失礼)や『スパイダーマン』や『X-MEN』と比べ小物感(失礼)があったので、今まで見送ってきたが、なかなかどうして良い作品だった。

だいたいこういったヒーロー物の1作目は、

①ヒーローの誕生 ②ヒーローの苦悩 ③ヒーロー解散の危機 ④ヒーロー結束 ⑤悪を倒す

みたいなパターンが多いと思う。

この作品はこの流れに沿っていき、いらないことをしなかったのが良かったと感じる。

魅力あるキャラクターと単純なストーリーさえあれば、もう十分なのだ。

ベンが妻に完全に拒絶されるのは、新鮮な気がする。なんだかんだ最終的には受け入れることが多いもんね。

今見るとCGがチャチかったりするが、そこはご愛嬌。

アメコミ苦手な人は、ジェシカ・アルバだけを見ていればよろしい。





まとめ



リプート版は若干コケた感があるが、今作は『ファンタスティック・フォー』の魅力を十二分に楽しめる。

MCU参加も決定していることだし、改めて観直すのもどうだろうか。



通信終わり


映画『Mr.ノーバディ』ネタバレ感想〜ジョン・ウィック+イコライザー+97時間



〜冴えないオッサンにはご注意〜



Mr.ノーバディ (吹替版)



Mr.ノーバディ(原題: Nobody)
2021年公開 米映画 監督イリヤ・ナイシュラー
出演 ボブ・オデンカーク コニー・ニールセン クリストファー・ロイド







星★★★★★★★★★☆9/10




◆3行あらすじ◆
冴えないオッサンが
昔の栄光を取り戻す
感動ストーリー(嘘)




登場人物



ハッチ・マンセル / (演)ボブ・オデンカーク

本作のケンカを売ってはいけない人。普段は会計士をしている。朝のゴミを出し損ね妻に失望され、息子にも相手にされていないなど、風貌含めて冴えないオッサン。なぜか娘には好かれている。政府から依頼を受け、かなり危ない仕事をしていた過去がある。






ユリアン・クズネツォフ /(演) アレクセイ・セレブリャコフ


ロシアン・マフィアのボス。極悪非道で簡単に人を殺す。ハッチがユリアンの弟に手を出したため、ハッチと家族を狙うことに。歌って踊れるマフィアである。






デイビッド・マンセル /(演) クリストファー・ロイド


ハッチの父。元FBI捜査官。現在は老人ホームでテレビを見ながら寝るだけの生活を送っている。ドクっ!ドクゥッ!  






感想

舐めてた相手が実は強かったみたいな話。最近、よく見かけるパターンではあるが、やっぱり面白い。



まずオープニングから最高。主人公・ハッチの冴えない日常をモンタージュで紹介する。判で押したように、まったく変わらない毎日であり、彼が何かに抑圧されているのも伝わってくる。とても印象的なオープニングで、これからどうなるのかという期待感もモリモリマシマシ。

いい映画というのはしょっぱなから心をつかんでくるものだ。





強盗に侵入されるシーンでは『ついに本領発揮か?』と思わせて、あっさり金品を献上。息子にまであきれられてしまうのだった。

しかし、この出来事をきっかけにハッチは動く 。





娘が大事にしていた『猫ちゃんのブレスレット』が無くなっていたのだ。





キレる理由としてはよくわからんが、人間やる気になるのはふとしたことがキッカケになるものだ。



あっという間に強盗の家を突き止めるハッチ。(その間に出会う人から「あなたは伝説の・・・」みたいなニオイを醸し出すのが良い)

だが、せっかく強盗にたどり着いても肝心の『猫ちゃんのブレスレット』は手に入らず怒りのハッチ。

その怒りを帰りのバスで出会ったチンピラどもに炸裂させるのであった。

チンピラどもは八つ当たりぎみにボコボコにされるので、若干かわいそうな気もするが、そこはヨシとしよう。





覚醒したハッチ

チンピラどもの中にロシアンマフィアの弟がいたことで、バスでの一件以来、狙われるハッチとその家族。わりとリアリティのある雰囲気だったので、家族殺されるからの完全覚醒になるかと思いきや、そこは大丈夫でした。



ジョン・ウィックのようなガンアクションでもなく、イコライザーのような完全無欠感もない、というのが主演の風貌にもあっていたし、後半のカタルシスにつながっていたと思う。



クライマックスの殺戮ショーでは、ただのボケ老人と化していたハッチの父デイビット(exドク)も参戦。

嬉々としてショットガンをぶっ放すその姿には、笑いを禁じえない。

なんだったらジジイ主演で一本撮れるのではないだろうか。





まとめ

まとめると、何も考えず、ただぶっ殺すのを楽しむ映画。

80年代にこんなの多かった気がする。

リアリティのあるアクションで、ややグロいところもあるので、苦手な人は要注意だが、平気な人はかなり楽しめる作品だ。



通信終わり



映画『ヴェノム』ネタバレ感想〜もはや、ゆるキャラ〜



最悪、いや最高



ヴェノム









星★★★★★★★★☆☆8/10



◆3行あらすじ◆
黒いスパイダーマンじゃないぞ
正義の宇宙寄生生命体
その名はヴェノム


登場人物



エディ・ブロック/(演)トム・ハーディ



突撃型リポーター。やや自己中心的な部分はあるものの、リポーターとしての力量は確かで、この世を悪を暴くという正義感も持ち合わせている。以前より怪しんでいた『ライフ財団』に忍び込んだ際、被験者となっていた友人を助けようとしたところ、液体型地球外生命体・シンビオートに寄生され『ヴェノム』と化す。 トム・ハーディが演じてきたキャラは、寡黙なキャラが多かったので、これだけベラベラしゃべるハーディは貴重。





アン・ウェイング / (演)ミシェル・ウィリアムズ



愛称アニー。エディの元恋人。 ライフ財団の謎に迫りすぎたエディのとばっちりを受け、仕事をクビにされてしまい激怒。エディをフった。新しい恋人もできていたが、寄生されたエディのことを放っておけず、なんやかやお世話する。 ややおばちゃん顔であるが、髪型と服装がロリっぽい。(だがそれがいい)





カールトン・ドレイク / (演)リズ・アーズメット



超すごい組織『ライフ財団』の創設者、CEO。 慈善家として知られるが、正体はホームレスなどの社会的弱者を人体実験に使用するマッドサイエンティストからしサイコパス感があってうさん臭い。







ネタバレ感想



他のマーベル作品とは違い、結構ダークな作品。特に前半はがっつり目のホラーで小さい子は泣き叫ぶかもしれない。とはいえ、自分の弱点をベラベラしゃべった上、そこをつかれあっさりやられたり、人間を食べる設定ではあるが、痕跡を一切残さないお上品であったりなど、ヴェノムにはゆるキャラ感さえ感じだすことだろう。後半にはすっかりヒーロー感が出てきて、安定・安心のマーベル作品となる。



マーベル作品だが、トム・ハーディ出演で、音楽もわりと重低音が効いていることもあり、なんだかノーラン作品ぽさもあった。ストーリーとしてはシンプルなので、あくまで『っぽい』てだけ。





シンビオートは寄生先に影響される?



ヴェノムの正義感は元々のものなのだろうか?地球を支配することには反対しているようだったし、人間を食べないことにも、すんなり従っているように見えた。(たまに食べるとはいえ) ライオットはより悪になっていたし、シンビオートは寄生先に影響されているような気がしないでもない。前半は寄生対象は限られており、適合する人間の方が少ないような描かれ方であったが、後半はあっさりアニーも寄生成功するなど、基準がよくわからん部分もあった。補正といえばそれまでだが・・・

とはいえ、映画のクオリティが下がるほどでもないので、そこはいいか。





公開当時、川崎チネチッタに設置された全長3.77m、約250kgの巨大オブジェ。なんと、抽選で1名様にプレゼントされたそうな。どこ置くんじゃ・・・





まとめ

マーベルらしいとても良くできた映画だ。

退屈することなく、2時間弱あっという間である。



通信終わり