映画『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』ネタバレ感想〜別に破らなくていい〜
〜ダメだこりゃ〜
2021年公開 米映画 監督ジョン・クラシンスキー
出演 エミリー・ブラント ミリセント・シモンズ ノア・ジュープ他
星★★ ☆☆☆☆☆☆☆☆ 2/10
おうちを離れて
新たな世界へ
登場人物
イヴリン・アボット / エミリー・ブラント
アボット家の母親。出産したばかりにも関わらず、ライフルを片手に怪物をSATSUGAIする肝っ玉母さん。
リーガン・アボット / ミリセント・シモンズ
アボット家の長女。聴覚に障がいがある。使用する補聴器が怪物に効くことが判明。
マーカス・アボット / ノア・ジュープ
アボット家の長男。怖がりでまだまだお母さん子。演じるノアが姉役のミリセントを身長で越えてしまったため、編集で手が加えられている。
リー・アボット / ジョン・クラシンスキー
アボット家の父親。前作で怪物SATSUGAIされる。妻役のエミリー・ブラントとは実生活でも夫婦。
感想
1作目は賛否両論あったようだが、わりと楽しめたクチで、観ているこちらも音を出してはいけないような緊迫感があった。
確かに粗は多く、音も出せない世界で出産とは何を考えているのか?という声もわかる。
しかし、そのような状況だからこそ子孫を残したいと思うのが人間というも気もする。ということで続編鑑賞。
悪く無いのは一瞬
オープニングは、世界の終わりの始まり、を描き「お、悪く無いぞ」という感じだった。
ここで後々に登場するエメットと家族づるいの付き合いがあったことや怪物の凶暴性、聴覚が鋭い点がわかりやすく、簡潔に紹介される。
そして、その後いきなり1作目のエンディングシーンにつながる。
父親や次男が亡くなっていること、長女リーガンの補聴器が怪物に有効であることetcは何の説明も無し。
前作を観ていない人には、よくわからん展開であるし、ドラマを主体にした作品でもないのだがら、単体で観られるものにした方が良かったのではないか。
ハラハラ<イライラ
全体的にハラハラよりイライラが上回っていた印象。
狙ってイライラさせているというより、純粋に出来の悪さというか。
トラップのトラバサミに長男の足が挟まる。
これだけ見ると痛々しい場面のはずなのに、なぜかイライラしたんよねぇ。
その後も、子どもたちは勝手に行動するし、母親は娘を助けに行けと発狂した後、長男と赤ちゃんを置いて酸素ボンベを探しに行くし・・・
いらんことばっかりする登場人物たちに、いちいちイライラするシーンの連続だった。
前作も粗が多いものの、それ以上に良いところがあったが、今作を良いところを減らして、さらに粗を増やした印象だ。
特に怪物に関して
・明らかに音を出してないのに向かってくる。 ・銃がある程度通用するので、軍隊が全滅するほど強いとも思えない。 ・過敏な聴覚を利用して、罠でも仕掛ければ簡単に殺せそう。etc....
粗が際立った。
後半でちょっとスケール大きくしようとしたところも失敗してる感がある。
平和に島に住んでいた人たちにとって主人公家族は疫病なのでは・・・
正直、長女というより、補聴器が救世主だけという気もする。
というか絶対補聴器さえあれば問題ない。
ただ、子供たちの成長を描いた最後だけは良かった。
同時進行で描く演出もグッド。
オープニングとエンディングだけはよかったが、あとは終始イマイチという稀有な作品であった。
まとめ
特に見せ場も無く、退屈な90分だった。
こういったホラーにストーリ性は不要だと思うが、それにしても・・・という感じである。
正直シリーズ化はしなくてよいと思う。
通信終わり