映画『スーパー!』ネタバレ感想〜せつなさよりも遠くへ〜
サイコパス&サイコパス
星★★★★★★★★★☆ 9/10
普通のおっさん
最弱ヒーローここにあらわる
登場人物
フランク・ダルボ / レイン・ウィルソン
今作のヒーロー『クリムゾンボルト』 ダイナーでシェフとして働く。気弱でうだつがあがらず、妻から愛想を尽かされている。
妄想癖があり、神からのお告げを受けたとしてヒーローになる決意をする。しかし、元来ヒーローにはさほど興味はなかったりする。
いわゆるサイコパス。
リビー / エレン・ペイジ
相棒『ボルティー』 アメコミショップで従業員。 そこでフランクと出会い、相棒に立候補する。 車を傷つけられただけでSATSUGAIしようとする等、ヤバさは映画界でも屈指。
合法ロリ女優『エレン・ペイジ』の魅力(?)炸裂で、彼女一のはまり役といえる。
サラ・ヘルジランド / リヴ・タイラー
フランクの妻。 薬中である。フランクに嫌気がさし、ドラッグの元締めであるジョッグの元へ。
ジョック / ケヴィン・ベーコン
ドラッグの元締め。 計算高く、目的達成のためならば手段を惜しまない。
演じるのは、みなさんご存知どこにでもあらわれる『ケヴィン・ベーコン』
感想
ヒーロー・・・?
まず始めに、ヒーローものではあるが、まかり間違っても家族や恋人と観てはならない。 主人公クリムゾンボルトは特殊能力を持っていない。
それだけならば、バットマンもそうであるが、ぽっちゃりで運動能力に秀でているわけでもなく、どちらかというとポンコツ、アメリカではナードに属する人間である。
見た目もイケておらず、それはヒーローになった後も変わらない。
絶妙にダサいコスチュームに身を包み、レンチ で頭を殴りつけるだけ、というまったくヒーローらしからぬヒーローなのである。
容赦なしのグロ表現
ホラーにありがちな、内臓でろ〜んは無いものの、生々しいグロが特徴的。
レンチでどついたり、車に轢かれたりとシンプルに痛そう、そして、痛みがなんとなく想像できそうな描写が人を選ぶかなと。
エロに関しては、おっぱいは見せませんが、合法ロリ『エレン・ペイジ』のブラジャー姿や騎乗位を見ることができます。ただし、サイコパスが過ぎるので、エロさ皆無。(それが良いというのならば、それはそれでいとおかし)
正義とは?
最初こそ薬を売ったり、ひったくりをしたりなど、悪い人間をターゲットに暴力を振るうフランクだが、途中からエスカレート。
列に割り込んだだけのおっちゃんを鈍器で殴りつける、マイルールにあふれたヒーローとなる。
そう考えると、正義とは主観的なもので、人それぞれ基準が違うということを改めて認識できた。
野原ひろしも正義の反対はまた別の正義と言っているしね。
せつないラスト
通常のヒーローであれば、ヒロインを救い出しめでたし、めでたしとなるところだが、この作品はそうはならなかった。
妻は自分のもとを離れ、別の男と再婚。
その子どもからは感謝の手紙と絵。
一歩間違えれば、発狂もののシチュエーションであるが、我らがフランクは満足げである。
自信を持てず、自分には価値が無いと思っていたフランクにとって、誰かに感謝されることこそ最大の幸せなのだうか。
そしてそれは、命がけで奪い返した最愛の妻より大事なものなのだろうか。
非常にせつない展開だが、これはこれでハッピーエンドといえる。
たぶんタイトルが悪い
非常に良い作品だと思うのだが、あまり知名度はない気がする。
レンタルショップにもなく、配信もあまりされていない印象だ。
検索しても、近隣のスーパーマーケットが出てくるばかり。
『映画』とつければよいのだろうが、なんか損している気がする。
まとめ
この映画に関してはラスト。
とにかくラストシーンのなんとも言えない感動を味わうためだけに、それまでがあると言っても過言ではない。
通信終わり