映画『ワイルド・スピード/スーパーコンボ ネタバレ感想〜・・・ワイスピ?〜
違うそうじゃない
2019年公開 米映画 監督デヴィッド・リーチ
出演 ドウェイン・ジョンソン ジェイソン・ステイサム イドリス・エルバ ヴァネッサ・カービー他
星★★★★★★☆☆☆☆6/10
ウイルスを除去して
世界を救う
登場人物
ルーク・ホブス / ドウェイン・ジョンソン
元アメリカ外交保安部捜査官。パワータイプ。
デッカード・ショウとは犬猿の仲で、顔を合わせるといがみ合ってばかりいる。
娘がいるが、相変わらず命知らず。
デッカード・ショウ / ジェイソン・ステイサム
元イギリス軍特殊部隊で元MI6エージェント。技タイプ。
母親の面会は欠かさず、妹との関係も修復しようとするなど家族想い。
ブリクストン / イドリス・エルバ
元MI6エージェント。
ショウの同僚であったが、都合でショウに射殺され、サイボーグ化。
その姿は、さながら1人アベンジャーズ。
感想
躍動するゲーハー
W主演のドウェイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサムの出演作といえば、派手なアクションと肉弾戦、80年代の脳みそ空っぽ映画を彷彿とさせる作品が多い。
安定感があり、どれもある程度は楽しめるものばかりだ。
反面、設定を変えただけの似たような作品も多く、どれがどの映画なのかわからなくなる危険性も持つのだ。
そして、今作も多分に漏れず、ハゲが暴れまくるものになっている。
安定の2人
アクションに定評のある両名であるからして、最初から最後まで絵面的には派手な展開が続く。
それに加えて、2人の喧嘩っぷりも面白い。
元来コメディが得意なドウェイン・ジョンソン、仏頂面であるが、意外とコメディもいけるステイサムが言い合っているサマはそれだけでも笑える。
力の一号、技の二号みたいな感じでファイトスタイルが真逆なのも良い。
妹役のヴァネッサ・カービールックスも相まって、それなりに最後まで観れる。
中身は空っぽ
ストーリー的には、妹から殺人ウイルスを取り出して世界を平和に。ぐらいの薄っぺらいもので、基本的にはご都合主義の展開が続く。
主役2人は超人的すぎるし、無理やり力技で持っていくことも多く、人によっては「いやそれは・・・」とひいてしまうこともあるだろう。
昔のB級映画みたいなアホさも無い。
基本的には中身は空っぽで、特に何も残らない。
ワイスピではない
上記以外でも、重大な欠点が1つ。
それはワイルド・スピードではないことだ。
ワイスピシリーズといえば、車オタが泣いて喜ぶ車たちが派手なカーアクションを繰り広げることで有名だ。
一方、今作もカーアクションが無いわけではないが、おまけ的な感じであるし、そこまでグッとくる車種ではない。
スピンオフ的な立ち位置を取っているとはいえ、仮にもワイルド・スピードを名乗っているのだから、もうちょい欲しかったところ。
個人的には90年代の日本車が見たかった。
サモアのシーンはアツイ
ホブスのサモアに里帰りするところは文句なし。
銃が無い状況で、部族に伝わる武器を使って闘うのも良いし、なにより戦闘開始前のハカには心躍るものがあった。
※ハカとは、ラグビーのニュージーランド代表等で見られる民族の踊りみたいなやつ。
まとめ
ワイルド・スピードシリーズということを気にしなければ、そこそこ楽しめる作品に仕上がっている。
というか、ドウェイン・ジョンソンとステイサムの両名が並んでいるだけで、十分お腹いっぱいになれる。
通信終わり