むーびー・ぶるぶる・みゅーじっく

熱しやすく冷めやすい。映画とバイクと音楽と。

映画『スペース・プレイヤーズ』ネタバレ感想〜毒にも薬にもならない〜



The中途半端



 スペース・プレイヤーズ(吹替版)



スペース・プレイヤーズ(原題: Space Jam:A New Legacy)
2021年公開 米映画 監督マルコム・D・リー
出演 レブロン・ジェームズ ドン・チードル







星★★★★★☆☆☆☆☆5/10



◆3行あらすじ◆
レブロン』は
アニメの世界でも
キングとなるのか





NBAのスーパースター、レブロン・ジェームズ主演のSFスポーツである。



タイトルこそ違うものの、1996年公開マイケル・ジョーダン主演の『スペース・ジャム』の続編にあたる。原題はスペース・ジャムの続編ぽいタイトル。

改題はおそらく『レディープレイヤー1』の二番煎じを狙った日本の配給会社判断であろう。





オープニングで今までのハイライトシーンを流してくれるため、特にNBAに詳しくなくても、レブロンのスゴさがわかると思う。

レブロンファンではないワタクシが大興奮したので、とても秀逸なオープニングだと感じた。 (そして、むしろここがピークである)





その後はレブロンと息子による、よくある感じのドラマ展開だ。

今回の悪役には、ドン・チードル

アベンジャーズシリーズといい、すっかりアメコミキャラが定着している気がする。

顔もどこかアニメぽいしね。





ルーニー・テューンズ登場後は、お馴染みのドタバタ劇が繰り広げられ、離ればなれになった仲間を集めるシーンでは、ワーナーの名作たちにお邪魔していく。



こはちょろっと顔見せ程度、というかただただ合成しただけだったので、テューンズキャラのせいで、ストーリーが変わってしまうぐらいいってほしかったところ。



一応『ワーナー・サーバー・バース』を掲げていたが、どのキャラも一瞬出てくるだけで、あとは空気と化する。

クライマックスの試合でも、観客としてジョーカーやらマスクやらがいるものの、これまた背景となっているだけ。

正直もっとうまいことやれたのではないか・・・



ただグレムリンが出てきたところは、なんかテンション上がった。





テューンズとワーナーキャラ、NBAの美味しいところどり、というよりもどれも中途半端な感じになったのは否めない。

個人的には、ワーナーキャラをもっと押して行った方が良かったのではないかと感じる。







NBAファンとして



実はワタクシ、NBAファンなのである。

であるからして、リラードやADが出演する今作はそれなりに楽しみにしていた。



ところが、蓋を開けてみれば、レブロン以外はほぼ原形を留めないモンスター。





これには、いささかの落胆を禁じえない。

(前作『スペース・ジャム』は人間としてNBAプレイヤーが登場していたような・・・)





ただ、モンスターになっても一本眉のAD、そしてそれをイジるレブロンには、さすがキングだと感じた。





デイムタイムもガッツリいじられてたけど、リラードは喜んでいる気がする。



クレイのスプラッシュはスプラッシュ。





まとめ

そこそこだろうと思ってみたら、まったくの『そこそこ』だったので結果良かった。

色々残念なところもあるけど、それなりに時間つぶしにはなったし、家族で観るのにはちょうど良いと思う。



最後に



レブロンラジー賞に選ばれていたが、演技自体はそこまで悪くなかったし、素人のレブロンに演技で負ける俳優もいないだろうから、ある意味ではまっとうな結果ともいえる。





通信終わり





LS2 CHALLENGER F 〜コスパの鬼〜

ヘルメットを新調したので、レビューじみたことをやってみるの巻



10年近く使用してきた賞味期限切れのSHOEIのフルフェイスヘルメットQWESTであるが、内装がヘタリにヘタっており、スポンジがボロボロと落ちるようになってきたので、買い換えることにした。



本音を言えばSHOEIやARAIが良いのだが、お財布的には厳しい・・・



かといってホームセンター謎ブランドでは、転倒した時に頭がパッカーン!となりそうで怖かったので、安全性・機能面・お値段、全てそこそこ狙いでいくことにした。

色々調べた結果



HJC F70 HJC HELMETS バイクヘルメット フルフェイス F70 マーゴ HJH194 WHITE/BLUE Lサイズ(59~60cm)



WINS FF-COMFORT GT-Z ウインズジャパン〔WINS JAPAN 〕 FF-COMFORT GT-Z マットブラック×ブルー M 5827 フルフェイス ヘルメット



LS2 CHALLENGER F SG認証 国内正規品 CHALLENGER F(チャレンジャー エフ)ツーリングフルフェイス グラフィックモデル S-XXL ls2-challenger-gra チタニウム XXLサイズ(6)



の3フルフェイスヘルメットまで絞り込むことができた。

システムもちょっと考えたが、やはり重いのと、ただでさえ頭がデカいのに、さらに大きくするのはどうかと思い断念。



↑の3つからまずHJC F70が脱落。3万弱とやや高いのがネックとなった。



続いて、WINS FF-COMFORT GT-Zは実物を見るとチープ感が気になった。





こうして最後まで残ったのがLS2 CHALLENGER Fである。お値段約2万円。

このLS2、スペインに本社を置き、まったく聞いたことの無いメーカーであるが、欧州ではわりとメジャーであり、一定のシェアを有しているようだ。

f:id:pekezou:20220406203605j:plain 出典:https://ls2helmets.jp

海外発送で日数はかかったものの、無事到着。 サイズはXXLだ。(アタマデカイカラヤ)

ヨーロッパらしく、シャレオツな外箱。

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潤沢な付属品。



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ヘルメットを入れる袋はよく見るが、カバンというのは初めて。この値段で驚きのサービスである。



f:id:pekezou:20220406204259j:plain カッコいい。



チタニウムというカラーらしい。

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横からのアングルもカッコいい。

LS2 CHALLENGER Fの良いとこ



軽い



フルフェイスにしては軽い。 重いヘルメットはマジでしんどいので、助かる。





カッコいい

日本製には無いデザイン。 近未来を感じる。FPSゲームHALOのマスターチーフのようだ。



ただ、商品写真と実物はちょっと違う。 (もっとグレーぽいと思っていた)





視野が広い

開口口が大きく、とても視野が広い。 視界が良いのは安全につながるので、グットポイント。





ベンチレーションすごい

走り出すと頭に風を感じる。

風切り音が気になるというレビューも見たが、個人的にはそこまで気にならなかった。ただ10年もののSHOEIフルフェイスとの比較なのでなんとも言えない。





インナーバイザー

日差しがきつい時は、以前までコンタクトにサングラスだったが、最近はコンタクトがつらくメガネオンリーなので、個人的には1番欲しい機能だった。

まぶしい時には片手でさっと下ろすことができる。曇るのがたまにキズ。





スピーカーホール

地味だがうれしい。





付属品

カバンまで付いてる。フルフェイスを持ち運ぶ機会があるかと言われれば微妙。違うことに使おう。

内装を取るときに、ヘルメットを置く台座も付属。これまた地味だが嬉しい。





安い

なにより安い。この値段(2万前後)でこの機能、この付属品、フルフェイスというのはあるだろうか、いやない。





LS2 CHALLENGER F悪いとこ

シールド上げにくい

片手でやるにはコツがいる。解除スイッチを上に押しながら、シールドを開ける感じ。普通下に押すパターンが多いような・・・

↑と思っていたが、慣れてくると上に押すタイプの方が良いかも。





脱ぐ時めちゃくちゃ顔が痛い。



ちぎれるかと。

入り口が狭すぎる。内装がへたってくるとマシになると思いたい。 頭のサイズはいい感じ。





のど仏が痛い

金具がちょうど、のど仏に当たり痛い。

我慢できないレベルではないが、やや気になる。

メガネささらない

『グラッシーズシステム』という大層な名前の付属品があったが、ただのゴムバンドだった。

メガネがささらないのは、LS2にも問い合わせがあったようで、最悪加工してね、みたいな説明書が入っていた。





まとめ

入り口がキツいものの、メリットの方が多い。

そして、なによりこの安さでこのクオリティである。

そうとうにコスパの良いフルフェイスヘルメットといえる。





通信終わり





映画『死霊のはらわたII』ネタバレ感想〜くだらない映画〜



やりすぎ警報発令



 死霊のはらわたII [Blu-ray]



死霊のはらわたII(原題: The Evil Dead II)
1987年公開 米映画 監督サム・ライミ
出演 ブルース・キャンベル サラ・ベリー ダン・ヒックス







星★★★★★★★★★☆9/10



◆3行あらすじ◆
ダークヒーロー
アッシュ
爆誕





伝説のホラー映画パート2。





前作のセルフリメイクというかリブート。



近年ではよく見かけるリブートであるが、本作の時代では珍しい。しかも前作公開から6年程度しか経っていない。





それだけ、サム・ライミ監督は『死霊のはらわた』を気に入っていたのだろう、知らんけど。



前作では一応前置きのようなものがあり、登場人物の紹介なり、死者の書を読むや読まないやなりが展開されてから死霊に取り憑かれるわけであったが、『死霊のはらわたII」ではそんなモノは一切無し!



死者の書

リンダ取り憑かれる

リンダ首チョンパ

埋葬

が再生開始から10分弱と、とんでもないスピード感で行われる。 テンポが良すぎてコントのようであった。

このことから、今作は「じわじわ怖がらせるつもりはないぞ。死霊との闘いを描くのだ。今度はバトルだ!」というサム・ライミからのメッセージが伝わってくる。



アッシュも死霊に取り憑かれてしまうも、おひさまパワーで回避。そして、ここからアッシュことブルース・キャンベルの1人芝居(コント)が・・・





逃げ道を探すアッシュであったが、お約束通り橋は陥落しており、結局山荘に逃げ込むことになった。



ここから伝説の名シーンが始まる。



死霊に取り憑かれた自らの右手と闘うアッシュ。それを見守る我々。



完全にギャグにしか見えないが、当の本人は至って真面目。迫真の演技である。

そして格闘の末、右手をぶった斬ることに成功。





同じようなシーンであるにも関わらず、『Saw』の悲痛感と違うのはなぜだろうか。

その後も切断された右手とマスターハンドよろしく格闘するアッシュに、笑いを禁じ得ない。

考古学者コンビがやってくると、ややペースダウンするも、チェーンソーを右手に装着(!)するところからまた盛り返す。

(Groovy) f:id:pekezou:20220326150224j:plain





アッシュ大暴れの後、最後は最後でえーそう来る・・・?という結末。

ただ、衝撃のラストが!とかではなく、ただただ「あー・・・www」ぐらいのテンションなんで、そこまで期待するモノでもない。



まとめ

比較的マジメな作りで、しっかりホラーな前作とはうって変わり、最初から最後までふざけっぱなしな今作。

ややグロいところはあるが、怖いのが苦手な方でも観れるとは思う。

アッシュの一人芝居が非常に楽しく、カリスマ的な人気を博しているのも納得のキャラクターになっている。

いい意味でくだらない映画だ。



通信終わり




映画『死霊のはらわた(1981)』ネタバレ感想



やりすぎ注意法発令



死霊のはらわた



死霊のはらわた(原題: The Evil Dead)
1981年公開 米映画 監督サム・ライミ
出演 ブルース・キャンベル エレン・サンドワイズ ベッツィ・ベイカー他







星★★★★★★★☆☆☆ 7/10



◆3行あらすじ◆
ある日森の中
本を読んだら
死霊にこんにちは



伝説のホラー映画らしい。

名前はよく耳(目)にしていたが、満を辞して初鑑賞。だって怖がりだから。



オープニングから雰囲気は満点。

悪霊の視点を再現するのに、角材にカメラをつけて走り回ったそうだ。



低予算ならではの工夫であるが、とても良い演出であるし、後々の作品にも同様の視点はあることから、この時点でやはりタダモノではない予感がする。ゴクリ。





昔の映画特有のいなたい、というか芋いというか、5人組登場。

2カップルと主人公の姉というよくわからん組み合わせだ。

そして登場人物は、今後この5人のみである。

f:id:pekezou:20220316193349j:plainwikiより〜 木にレイプされる。というパワーワード

なんやかんやで宿泊先の森の小屋に到着したご一行。

その地下室をあさっているうちに、『死者の書』を発見、さらには呪文が吹き込まれたカセットテープを興味本位で再生してしまう。

ここで悪霊に引き寄せられたシェリルが小屋の外に出てしまい、先ほどの木にレイプされるシーンとなるのだ。(年代的に、触手モノの元祖と言っていいのではないか?)

やっとの思いで小屋に戻ったシェリルであるが、完全に悪霊に取り憑かれており、えんぴつでリンダの足をブッ刺すのである。

このシーンが本当に痛そうで、おもわず「いーっ」となってしまった。

その後も暴れつづけるシェリル。





私はなぜか笑いが止まらない。



これはホラーではないのか?いや、ホラーである。





とりあえず地下室に放り込まれたシェリルfeat.死霊は、終盤まで延々とそこで喚き続けるのであった。



その後も、四肢切断、ゴリゴリのゴア表現が続くのだが、妙にコメディチックで嫌悪感を抱くことが無いのが不思議だ。口から噴き出している液体が牛乳にしか見えないのだが、なんだろうか?



死霊を倒すクライマックスでは、ややチープ感があるとはいえ、クレイアニメが見事。、

このシーンに限らず、やはりCGには無い魅力があふれた作品だ。

まとめ

いや、そうはならんやろwwwの連発で、やりすぎ感は否めない。

とは言っても、恐怖感はそれなりにある。

妙な魅力が満載で、コアなファンがいるのも納得だ。続編もぜひ観たい。





最後に、リンダは確実に憑依後の方が可愛い。





通信終わり





映画『ワンス・アポン・ア・タイム・ハリウッド』ネタバレ感想〜昔々あるところに・・・〜



タランティーノが描くハリウッドむかし話



ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド (吹替版)



ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(原題: Once Upon a Time in... Hollywood)
2019年公開 米映画 監督クエンティン・タランティーノ
出演 レオナルド・ディカプリオ ブラッド・ピット マーゴット・ロビー







星★★★★★★★★★☆ 9/10



◆3行あらすじ◆
タランティーノ
テートちゃんSATSUGAI
真相に迫る・・・?



タランティーノはドンデン返しが多い監督でもあるので、前情報を入れずに鑑賞。

それが吉と出る場合もあるが、悪くなる時もある。



前情報を入れずにとは言うものの、実在したシャロン・テート殺害に関する映画ということは認識していた。

だもので、てっきり女優殺しの謎を追うサスペンスかと思っていた。





いつサスペンス劇が始まるだろうか・・・と観ていたのだが、一向に始まる気配は無く、それどころかディカプリオ演じるリックとブラピ演じるクリフの特に内容の無い会話に終始する。

だがしかし、この2人のかけあいが良く、余裕で間が持ってしまう。



雇い主と雇われている側という身分の違い、家や乗る飛行機(リックはファースト、クリフはエコノミー)のチケットも明らかな隔たりがあるにも関わらず、最後まで友情が続いたのが良かった。





リックとクリフは架空の人物のようだが、この作品には実在の俳優たちも登場している。

スティーブ・マックイーンには、最高の戦争ドラマ『バンド・オブ・ブラザーズ』や世紀のクソ映画(褒めてます)『ドリーム・キャッチャー』のダミアン・ルイス

マックイーンに似ていると思っていたのは、自分だけでは無かったようだ。

遠い目で陰口を叩く、という大スターらしからぬ扱いながら魅力的。



カンフー界の大スター、ブルース・リーも登場するのだが、これが横柄で傲慢、小物感たっぷりに描かれている。

てっきり作中でもブルース・リーのそっくりさん設定なのかと思うぐらいの扱いであった。

リーの遺族やファンからは大パッシングを喰らったようだ。そりゃそうだ。


ただ、タランティーノ本人もリーのファンであるので、悪意は無いと思うんよね。

個人的にも不快感無かったし、なんか魅力的なキャラに見えた。

これがタランティーノマジックか・・・





SATSUGAIされるシャロン・テートの日常も描いているのだが、まぁこれが輪をかけて特に意味の無いシーンの連続。

でも、おもしろいのだから不思議なんだなぁ。

映画館でわざわざ「これ私が出てるの!」とかなんとか言って入らせてもらったり、上映中も周りの観客の反応に喜んだり、と純粋で子供のような承認欲求がとてもかわいい。

ハーレイクインもそうだが、マーゴット・ロビーはこういう天真爛漫な役がよく似合う。





〜以下ネタバレ〜





クライマックスまでダラダラと、それでいて妙に目が離せない会話劇が続いた後、突如として物語はトップギアに入る。

チャールズ・マンソンファミリーが、テートちゃんの住むポランスキー邸を襲撃しに来たのだ 。

これでテートちゃんも終わりか・・・と思ったその時、我らがリックが登場。(泥酔モード)



家の前でゴソゴソしていたマンソンファミリー連中を一喝し、追い返す。

しかし、これで帰るマンソンファミリーではなく、今度はリック邸を襲撃する。

そこへ、犬の散歩からクリフが帰宅(クスリでラリパッパモード)



愛 犬のブランディと共にマンソンファミリーをフルボッコ

発狂したマンソンファミリーの1人がプールにいたリックを攻撃しようとするが、火炎放射器で応戦。見事丸焼きになるのでした。メデタシメデタシ



この一連のシーンは、手首を食いちぎられたり、金玉を食いちぎられたり、顔面を執拗に叩きつけられたり、と中々のゴア表現にも関わらず、笑いが止まらなかった。



やりすぎると逆にコメディー感が出るというのは、80年代のホラーでもよく見かけた光景である。





さぁこれからテートちゃんにどう絡んでいくのか、というタイミングで映画は終わりを迎える。

え?どういうこと?といったところだが、タランティーノ特有のスカシだろうか。



いや、タランティーノシャロン・テート殺害を無かったものにしたのだ。



だからこそのワンス・アポン・ア・タイム。

昔々あるところに・・・で始まる物語にはハッピーエンドがつきものだ。

まとめ

デカプーといい、ブラピといい、若い頃はアイドル俳優扱いだったが、本当に良い役者だ。

出演する作品にハズレが無いし、存在感が凄まじいのに、自然にそこにいる感じがする。

この作品には、実在の事件をベースにしたことで、完全に騙されてしまった。

思えば、タランティーノといえば結末が予想外であることがほとんど。

次回作で引退と公言しているが、ドンデン返しで「辞めるのや〜めた」を切実に希望する。



通信終わり



映画『クール・ランニング』ネタバレ感想〜タートルズ〜



ジャマイカといえば、常夏?レゲエ?ボブ・マーリー?いやいやボブスレー





クール・ランニング (吹替版)



クールランニング(原題:Cool Runnings)
1993年公開 米映画 監督ジョン・タートルトーブ
出演 レオン ダグ・E・ダグ ロール・D・ルイス他





星★★★★★★★★★☆ 9/10



◆3行あらすじ◆
ジャマイカンがボブスレーでオリンピックに
ボブスレーはもちろん、雪も見たことがない
果たして出場することはできるのか。

熱帯性気候に属し、年間平均気温は30℃近くに達するジャマイカ


そんなジャマイカに暮らす人たちがウインタースポーツである『ボブスレー』に挑戦、というお話。 フィクションとしても、んなアホなと思ってしまうが、実話である。



今回の北京オリンピックにも出場しているので、久々の放映となったようだ。ひと昔前はしょっちゅうやっていたような気がするのだが、これを機に毎年やってもいいのではないか。えらい人、そこんとこお願いします。

監督ジョン・タートルトーブは『ロケットマン』の監督だったんね。タロンくんのやつじゃなくて、本当にロケットに乗って宇宙に行くやつ。

あんまり、というかまったく話題に上がることが無い作品だが、繰り返し観ていた記憶がある。

久々に観たいな。

DVD化されてないんだろうか・・・



さて、閑話休題

ボブスレチームのオリンピック出場までを笑いあり、涙ありで描いており、王道中の王道のストーリーであるため、老若男女問わずおススメしたい作品だ。

ボブスレーチームのキャラ設定も良く、

『デリース』

リーダシップがあり、頼れるイケメンでまさに主人公。


『サンカ』

陽気なお調子者、コメディ担当。

『ジュニア』

いわゆるボンボンで親父には頭が上がらない。なよっとしている。成長担当。

『ユル』

すぐに頭に血が昇ってしまう武闘派。一見近寄りがたいが、誰よりも仲間思い。

コーチ『アービング・ブリッツァー』

ボブスレーで金メダル2つ獲得。過去に色々あったようだ。なんだかんだ名コーチ。
演じるジョン・キャンディは『ホームアローン2』のミュージシャン役が印象的だった。(ポルカポルカ)

書いてて思ったが、このチームなんだかミュータントタートルズぽいな。

だんだん顔も亀のように見えてきた。

https://kinro.ntv.co.jp/article/detail/2201212

タートルズ改め、ジャマイカボブスレーチームが壁にぶつかりながらも、友情を育み、感動のラストを迎える。

非常にベッタベタで、予想外の展開!などは無いのだが、その分安心観ることができる。

やはりディズニーにこういう作品を作らせるとうまい。

以前観たのは、たぶんテレビ録画したものだと思うのだが、「死んだか?」「死んだ」という下りや「できた、できたよ、できました〜ジャマイカ初のボブスレーチーム♪」verの方が個人的には好み。

まとめ

笑いあり、涙あり。映画好きになるキッカケになる作品。もっと地上波でやるべきだと思う。

通信終わり



映画『スピード』ネタバレ感想〜揚げ物弁当〜





スピード [AmazonDVDコレクション]



星 ★★★★★★★★★★ 10/10






◆3行あらすじ◆
80km/h以下になるとバスが爆発
乗客が降りても爆発
どうやって乗客を救うのか 。




最初から最後までノンストップ。

まだセイントとなる前のキアヌが主演を務めており、アクション俳優として大ブレイクを果たした。

エレベーター、バス、地下鉄と3部構成となっており、息もつかせぬアクションの連続。公開当時革新的だったと思うが、いやいや今見ても十分迫力があり、飽きずに2時間浸ることができる。

「80km以下になると、バスが爆発」わかりやすく、普段目にするバスを使用したことで、どれくらいのスピード感なのか想像もしやすい。(続編が失敗した原因は、スピード感が想像しにくいというところにあるのかも)

中途半端な坊主姿のキアヌであるが、これは当時長髪だったキアヌに「次の出演作品は短髪でよろしくね」と伝えたところ、なぜか高校球児のような頭で現れたらしく、監督を大いに困らせたようである。とても彼らしいなと思ってしまうエピソード。そして、こんな髪型でも超イケメン。爽やかの固まりなのである。





対する爆弾魔には、デニス・ホッパー顔を見るだけで、完全に悪役というか狂人ぷりが伝わってくるので、それ以上何も説明もいらない。





ヒロインにはサンドラ・ブロック。すごい美人!というわけではなく、どちらかというとファニーフェイスのような気もするのだが、愛嬌がとてもあり、チャーミングはこの人にためにある言葉なのだなと感じる。彼女がいなければ真面目すぎる映画になっていたかも・・・





最後の舞台となる地下鉄パートであるが、蛇足と感じている人もいるようだ。

それはそれでいいとして、個人的には必要だったと感じている。

バスだけで終わるのも悪くないが、あっさりしているし、ジャックとアニー的にも、バスだけでは恋愛には至らないのではないか?と思う。

なにより、地下鉄パートもおもしろいじゃないか!

まだ来るか!?と最後までしつこく見せ場を作ったことで、歴史に残る名作になったのだ。





(あのスピードで脱線すれば、アニーの腕は引きちぎれるだろうが、そこは気にしない)





まとめ

最初から最後まで見せ場がずっと続くので、人によっては胃もたれを起こすかもしれないが、好きな人にはたまらない最高峰のアクション映画だと思う。





通信終わり