映画『スペース・プレイヤーズ』ネタバレ感想〜毒にも薬にもならない〜
The中途半端
星★★★★★☆☆☆☆☆5/10
NBAのスーパースター、レブロン・ジェームズ主演のSFスポーツである。
タイトルこそ違うものの、1996年公開マイケル・ジョーダン主演の『スペース・ジャム』の続編にあたる。原題はスペース・ジャムの続編ぽいタイトル。
改題はおそらく『レディープレイヤー1』の二番煎じを狙った日本の配給会社判断であろう。
オープニングで今までのハイライトシーンを流してくれるため、特にNBAに詳しくなくても、レブロンのスゴさがわかると思う。
レブロンファンではないワタクシが大興奮したので、とても秀逸なオープニングだと感じた。 (そして、むしろここがピークである)
その後はレブロンと息子による、よくある感じのドラマ展開だ。
今回の悪役には、ドン・チードル。
アベンジャーズシリーズといい、すっかりアメコミキャラが定着している気がする。
顔もどこかアニメぽいしね。
ルーニー・テューンズ登場後は、お馴染みのドタバタ劇が繰り広げられ、離ればなれになった仲間を集めるシーンでは、ワーナーの名作たちにお邪魔していく。
ここはちょろっと顔見せ程度、というかただただ合成しただけだったので、テューンズキャラのせいで、ストーリーが変わってしまうぐらいいってほしかったところ。
一応『ワーナー・サーバー・バース』を掲げていたが、どのキャラも一瞬出てくるだけで、あとは空気と化する。
クライマックスの試合でも、観客としてジョーカーやらマスクやらがいるものの、これまた背景となっているだけ。
正直もっとうまいことやれたのではないか・・・
ただグレムリンが出てきたところは、なんかテンション上がった。
テューンズとワーナーキャラ、NBAの美味しいところどり、というよりもどれも中途半端な感じになったのは否めない。
個人的には、ワーナーキャラをもっと押して行った方が良かったのではないかと感じる。
NBAファンとして
実はワタクシ、NBAファンなのである。
であるからして、リラードやADが出演する今作はそれなりに楽しみにしていた。
ところが、蓋を開けてみれば、レブロン以外はほぼ原形を留めないモンスター。
これには、いささかの落胆を禁じえない。
(前作『スペース・ジャム』は人間としてNBAプレイヤーが登場していたような・・・)
ただ、モンスターになっても一本眉のAD、そしてそれをイジるレブロンには、さすがキングだと感じた。
デイムタイムもガッツリいじられてたけど、リラードは喜んでいる気がする。
クレイのスプラッシュはスプラッシュ。
まとめ
そこそこだろうと思ってみたら、まったくの『そこそこ』だったので結果良かった。
色々残念なところもあるけど、それなりに時間つぶしにはなったし、家族で観るのにはちょうど良いと思う。
最後に
レブロンがラジー賞に選ばれていたが、演技自体はそこまで悪くなかったし、素人のレブロンに演技で負ける俳優もいないだろうから、ある意味ではまっとうな結果ともいえる。
通信終わり