映画『死霊のはらわたII』ネタバレ感想〜くだらない映画〜
やりすぎ警報発令
星★★★★★★★★★☆9/10
伝説のホラー映画パート2。
前作のセルフリメイクというかリブート。
近年ではよく見かけるリブートであるが、本作の時代では珍しい。しかも前作公開から6年程度しか経っていない。
それだけ、サム・ライミ監督は『死霊のはらわた』を気に入っていたのだろう、知らんけど。
前作では一応前置きのようなものがあり、登場人物の紹介なり、死者の書を読むや読まないやなりが展開されてから死霊に取り憑かれるわけであったが、『死霊のはらわたII」ではそんなモノは一切無し!
死者の書
↓
リンダ取り憑かれる
↓
リンダ首チョンパ
↓
埋葬
が再生開始から10分弱と、とんでもないスピード感で行われる。 テンポが良すぎてコントのようであった。
このことから、今作は「じわじわ怖がらせるつもりはないぞ。死霊との闘いを描くのだ。今度はバトルだ!」というサム・ライミからのメッセージが伝わってくる。
アッシュも死霊に取り憑かれてしまうも、おひさまパワーで回避。そして、ここからアッシュことブルース・キャンベルの1人芝居(コント)が・・・
逃げ道を探すアッシュであったが、お約束通り橋は陥落しており、結局山荘に逃げ込むことになった。
ここから伝説の名シーンが始まる。
死霊に取り憑かれた自らの右手と闘うアッシュ。それを見守る我々。
完全にギャグにしか見えないが、当の本人は至って真面目。迫真の演技である。
そして格闘の末、右手をぶった斬ることに成功。
同じようなシーンであるにも関わらず、『Saw』の悲痛感と違うのはなぜだろうか。
その後も切断された右手とマスターハンドよろしく格闘するアッシュに、笑いを禁じ得ない。
考古学者コンビがやってくると、ややペースダウンするも、チェーンソーを右手に装着(!)するところからまた盛り返す。
(Groovy)
アッシュ大暴れの後、最後は最後でえーそう来る・・・?という結末。
ただ、衝撃のラストが!とかではなく、ただただ「あー・・・www」ぐらいのテンションなんで、そこまで期待するモノでもない。
まとめ
比較的マジメな作りで、しっかりホラーな前作とはうって変わり、最初から最後までふざけっぱなしな今作。
ややグロいところはあるが、怖いのが苦手な方でも観れるとは思う。
アッシュの一人芝居が非常に楽しく、カリスマ的な人気を博しているのも納得のキャラクターになっている。
いい意味でくだらない映画だ。
通信終わり